2012年2月29日水曜日

ご満職を祝う会

2月25日(土)、全国大会の共同開催懇親会の会場でもあった、ホテルライフォート札幌の最上階で行われました。今年度は、北海道造形教育連盟の会長の菅原先生をはじめ、8名の先生がご勇退されます。お一人お一人に感謝の気持ちを込めて記念品を贈呈し、メッセージをいただきました。その方も、ここで学んだことの大きさと、「人」とのつながり重要さを話していただきました。
また、OBの先生からスピーチをいただく中で、今までたくさんの力をいただいてきたことを改めて感じました。連盟が長年かけて培ってきた図画工作・美術科を通して子どもたちの心が育つ、感性を揺さぶることで、イメージがどんどん広がっていくことの重要性を感じました。

最後に、連盟恒例のエールを8名の先生に贈り会を終えました。
学校でも「卒業」の文字があちらこちらに見られる時期になってきました。この会が行われたということは、季節が、「春」に近づいているんですね。

光のたから箱

2月20日(月)白楊小学校の菊地先生が2年生の子どもたちと一緒に、自分たちが何人かは入れる大きな段ボール箱に穴をあけ、そこから漏れてくる光を楽しむ造形遊びを行いました。
グループのメンバーでひとつ段ボール箱を共有し、子どもたち同士が声を掛け合い互いの光の素敵さを感じ合える授業となりました。授業を見ている私たちは、段ボール箱の外側から見ているだけでは、子どもたちの変容を看取りにくいこともあり、見ている私たちも、箱の中をのぞいたり、中に入ったりしながら子どもの目線に立って授業を見ることができました。
穴の並びにこだわった子は、規則的に並べたり、穴の連続で形を描いたり、穴をつなげたり段ボールカッターを使って少し大きな穴をあけたりしながら、自分のイメージした「たからもの」を探すことができました。また、光に色をつけたいと考えた子は、色セロハンを使ったりビーズを穴に埋め込んだり、卵パックやクッションのプチプチを使ったりしながら、お気に入りの色をつくりがしていました。
ひとりひとりが自分のこだわりを楽しみながら試し、満足するとてもの素敵な時間になったように思います。そして、どの子もとても素敵ないい顔をしていました。
話し合いでは、子どもの視線に立ち、ひとりひとりの子が何にこだわりを持ち、どのように変容していったのか。そしてその変容を支えたものは何なのかを考えることができました。また、今回は北海道近代美術館の学芸員さんにも参加していただき、美術館の立場の話を聞くこともできました。

2012年2月26日日曜日

2月5日 奥村先生をお招きして講演会

2月5日(日)14:00よりSAPPOROサテライトにて、奥村先生をお招きしての講演会を行いました。本来であれば、本日の講演をお聞きして、明日、菊地先生の授業を見ることで、全国大会を通して考えてきたことを総括し、これからの課題をみなさんと考えていく、ための講演になるように準備を進めてきました。日曜日の午後という日程ですが、「ぜひ、奥村先生の話を聞きたい!!」と、たくさんの方にが集まり50名を超える参加をいただき、講演をいただきました。
また、明日授業を行う白楊小学校がインフルエンザによる学校閉鎖となっていましたので、授業は20日(月)に延期となりました。授業まで2週間時間ができたことで、今日の話を聞いて授業を見るまでの間に、参加者ひとりひとりが、考えることができたり実際に実践したりすることができる時間ができました。
奥村先生の話は、実際の授業の映像を使いながら、お話しいただき、子どもの姿が変化していく様子を話していただき、どのように意識が高まっていったのか資質能力をどう見ていくのかというお話をいただきました。2時間半の講義でしたが、とても楽しくあっという間の時間でした。


最後にこんな言葉をいただきました。「たくさんの小さな場所で、たくさんの小さな人々が、たくさんのことをすれば、世界の顔は変えられる。 ~ベルリンの壁に描かれた落書きより」