2013年1月23日水曜日

第6回研究部会をしました

ウィンタージャンプに向けて、百合が原小学校で研究部会をしました。
前々回(12月26日)の部会で、矢野先生が授業公開を快く引き受けてくださいました。
前回(1月11日)の部会では、矢野先生が3つも授業案を考えてきてくれました。
その中で1つに絞り、今回の部会で授業について話し合いました。
15名の方が集まってくださって、
いろいろな意見が交わされました。
まずは、自分たちでもやってみよう!という意見が出て、
次回は、材料を持ち寄って、やってみる事にしました。


次回以降は
1月29日(火)2月13日(水)2月20日(水)の予定で研究部会を行います。
その様子も少しずつ、お伝えして行ければと思っております。

最後に、ウィンタージャンプとご満職を祝う会のご案内の発送作業をして終了しました。
会員の皆さんのお手元に届きますので、ぜひ、たくさんの方の参加をお待ちしております。

全てが終わったのは21:30でした。
みなさん、お疲れさまでした。
遅くまでおつきあいしていただいた森田教頭先生、本当に感謝しています。
次回も、皆さんのお力をお貸しください。
よろしくお願いします。


2013年1月12日土曜日

冬の造形広場

1月11日(金)14時より3時間、サテライトで行いました。
大学生や幼稚園の先生から大学の先生まで50名以上の参加ありました。

<< 講和・お話 >>

今裕子先生「しょくについて」

 美術教育の礎のもとに、60年の歴史の中で繋がり合っているのは素晴らしい事。新たなメンバーを加えての新しい繋がりも素晴らしいことです。
今日は、造形教育をもっと多角的に捉えることの大切さを伝えたいと思います。
 「しょく」から思い付く漢字は?
 
 本日の「しょく」メニューは・・・

  色  食

 
 対話形式でのお話で
フロアーも参加しながら、あっという間の1時間でした。

心も身体も満腹になる札幌市造形教育連盟食堂
     と締めくくっていただきました。

 

阿部宏行先生「〜はじめに子どもありき 造形活動の再考〜
                                          子どもの絵はだれのもの?」


大学の授業「子どもの絵の発達」で取り上げた内容をお話しします。

・子どもの絵の見方
 どこからかき始めたのか
   何を伝えようとしているのか
   子どもがかいていたときと同じ距離でみる

子どもが自分の想いを絵に表す

発達をキーワードに 子ども達がどのプロセスにいて何を求めているのか
それを考えて教材化すること

実際に子どもの絵を提示してくださって、お話ししていただきました。




 

<<研究実践>>


◎幼稚園〜チーム札苗(札苗幼稚園) 高橋梓先生、小林由果先生、宇佐見紗智子先生

 「造形遊びの実践」自由遊びの中で生まれるドラマ
                    えのぐあそび 全身で


ケーキ屋さんに変身(年中組)発表会の中でイチゴやクリームをかき入れる


ゴーカートでgo トンネルをつくろう、途中でクイズをしよう

つくった物で遊ぼう 異年齢の交流から刺激を受けて
輪投げ屋さん 高さを工夫して
おばけやしき どんな素材?どんなおばけ?どうやって驚かす?
       考えて運営する力
お洒落に変身 自分たちで分担をして 「すごくかわいくなりましたよ」
アサガオから リースづくり 造形と植物の成長つながりも感じることがでました
  子どもの活動の様子を、事細かく見取ったことをお話ししてくださいました。

小学校〜小川健先生(福井野小学校)「キャンドルホルダー」


 活動を通して子どもから引き出したい姿

 1やってみたい!つくってみたい!
  心の発動を大切にした題材との出会い
  ロマンチックな出会い 真っ暗な中で「きれい!」「すごい!」「つくってみたい!」
  「きのこの形に」「星のかたちに」

 2もっとイメージを広げたい!
  子どもが安心して活動できる場の設定
  材料や用具の特徴を生かして 試行できる材料・場
   形や色
   材料や用具の特徴を生かした美しさ
   用途
  油粘土でつくってみる 「型抜きもってきていい?」
                     〜自分で考えて、自分らしさ
 
 3もっとみてほしい!もっとみたい!
  感動の共有
  友達の言葉を受けて穴の空け方を工夫
           〜大きな穴よりも小さな穴をたくさん空けた方がきれい
  
  焦点を絞って伝える事で子どもに自分らしい表現が生まれる

とても2年目の先生とは思えないほど、深く考え、日々、子どもと過ごしていることが伝わってきました。


中学校〜則友冴子先生(札苗北中学校)「日頃の実践をありのままに」

課題として感じること


 生徒指導と授業「始めようとしたら生徒がいない」

 18クラスを一人で担当〜この状態でなにができるのか
 「実態に合わせて」「柔軟に」とは?
 作品を飾っても壊される?資料をおいても壊される?
     〜「できない」からやらないのは、間違っているのでは
 
 想像できない 他者の気持ちを考えられない→集団の崩壊
 想像できれば 相手のことを考える→集団の高まり
 「できる」「わかる」経験ができれば→「次は?」「何をすればいいの?」
      〜ほんの少しの事でも褒める、見通しをもたせる

抽象彫刻〜石からのイメージ〜


 「これだったら全員ほめることができる」という確信のもとに題材を選んだ

 成功体験が少ない実態
 
 抽象彫刻とは?4点の写真を見せて
 かっこいいタイトルをつけて 楽しい雰囲気で 遊びながら鑑賞
 正解は教師からではなく、生徒の言葉から
 曖昧な形を作品にするってどういうこと?
 抽象彫刻はいろいろな見方が出来る面白さ
 言葉で、感覚で

 削り始め ここで起こることは?
 ばらまく、人にかけるなど〜人道的な指導、しつけ、
              これからの集団としての高まりに期待
 4〜5時間でルール定着
 「穴をあけたい」「とんがらせたい」生徒の思いに応じて道具を提示
 ただの石から自分でつくって「できた!」
 
 磨き上げの魔法〜「きれい」「やってよかった」成功体験!
 
 最後は全員の作品を鑑賞
 
いつも心がけていること
 個だけではなく集団に何を求めるのか、どこで褒められるか
   美術を通して基本に立ち返る事もある

 目の前の子ども達をまるごと受け止めて、より価値の高い授業を目指して努力している姿に、参加した方々の胸を打ちました。


どのお話も、札造の校種を越えた繋がりを感じる事ができました。

たくさんの方々に足を運んでいただき、本当に有り難うございました。

また、
この会を運営してくださった先生方、本当にお疲れさまでした。